こんにちは、ENISICAです。神戸もやっと秋らしく、朝夕はすごしやすくなってきました。みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今日は「革漉き」に続く技術シリーズの第二弾!「鹿革の裁断」です。
みなさま、<革を切る>とき、どういう風にするのかご存じですか?
伝統的なレザークラフトの技法では、革用のナイフを使って切断します。また鹿革なら柔らかいので、普通の布のようにハサミを使うことも不可能ではありません。
が、現代の私たちはより正確に、より早いスピードでパーツを切るために、<裁断機>という機械を使います。ENISICA製品を生産しているma-sa.jpの工房の裁断機はこちら!
これだけではよくわからないと思いますので、一頭分の革からつくるバッグ<イチシカ>のパーツ裁断を撮影してみました。
引き出した台の上に革を広げ、クッキー型のような金型を革にのせます。台を裁断機の中に戻し、上からぎゅっと押すと革が裁断!大きなプレス機なんですね。
一枚一枚の鹿革は厚さ、大きさ、キズの有無、やわらかさなど千差万別。ハギレも小物のパーツに使うので、できるだけムダの出ないように考えて金型の配置を決めています。この作業は手間がかかるため外注では敬遠されやすく、自社ならではのていねいなパーツ取りを行っています。
すごい力でプレスするため、危険な機械でもあります。うっかり手を挟む事故を防ぐため、両手でボタンを押さないと動かない仕組みになっています。
一頭分の鹿革でつくるハンドバッグ「イチシカ」のパーツがとれました!
余ったはぎれもまだまだ使えます。
ENISICAのInstagram リールでは、全てのパーツ裁断を繋いだ動画をアップしています。こちらもごらんくださいね!